コテ跡

明日は雑司ヶ谷の手創り市に出展します。
この冬一番の寒さになりそうで、今から気持ちがブルブルしています。

newKotori

明日は器やお皿を多めに持って行く予定です。

今月は技術的に2つの新しいことを学びました。
1つは木の倒し方や運び方、またそれにともなう、道具の使い方を
みんなの森財団のボランティアに参加し学びました。

学んだことの復習の意味も込めて、自分の家の裏の細い杉の木を3本倒しました。
月に1回程のペースで参加し、技術や知識を身に付けていきたいと考えています。

もう1つ学んだことは、漆喰壁の塗り方です。秩父の町中にツグミ工芸舎の
新しい発表の場をつくっていますが、そこは築80年の町家、泥壁の表面の漆喰が
簡単に剥がせるくらいボロボロの状態です。

古い漆喰をきれいに落とし、泥壁を固めるノリを塗り、漆喰を薄く塗ります。
そのあと、もう一度泥壁が見えないように上塗りしますが、職人さんのように
コテ跡なしの真っ平らに塗ることはできません。

塗り終わって、じっと壁を見つめていると、
真っ白な漆喰の壁と黒い柱との強いコントラストの中にコテ跡が見え隠れし
張りつめた空気を少し和らげているようにも見えます。

漆喰の白い壁に囲まれた5坪程の土間の空間でどんな展開をしていくことに
なるのか?不安と楽しみの入り交じった時間がしばらく続きます。

不自由を楽しむ

前回のブログで雨が少なく生活水である沢水が心配、と思っていたら、
大雪!という内容のブログを書きましたが、今度はここ数日の強い寒波で
生活水である沢水が凍結により完全に止まってしまいました。
7年間ここで生活してきて初めての出来事です。
原因は次の3つのことが重なったためと思われます。

・雨が少なく水の流れる勢いが弱かったこと
・強い寒波が来たこと
・3年前の台風で地滑りが至る所で発生し、水源までの配管が
 剥き出しになってしまっている所があること

水がいつ使えるようになるのか?今月末か?来月末か?
見当がつきません。
お風呂や洗濯をする程の水を汲みに行けませんが、鳥や犬や自分たちの
飲み水、顔やお皿を洗う程度の水はすぐ近くの沢まで汲みに行きます。

毎朝沢に降りて水を汲むことがどうしてか、とても気持ちがいいんです。
あまりの寒さにクロモジの葉がしょんぼりと濃い緑になって垂れています。
地面も凍り、沢水も流れていないところは様々な形になって凍っています。
そんな張りつめた空気の中でひとり水を汲み、自分がこの場所と繋がって
いること、そのことが単純に嬉しく、安心が生まれました。

蛇口からの水はとても便利ですが、自然との繋がりを感じ辛くしてしまいます。
水道、ガス、電気、冷蔵庫、洗濯機、テレビ、エアコン、車、携帯。

どこまでもどんどん便利になり、いろいろな繋がりを次々と失って、
いつの間にか僕たちの心はかカラカラになってしまいました。